オススメのお取り寄せジンギスカン!北海道の老舗からミシュラン掲載店、国産羊まで厳選5店を食べ比べ!
北海道を代表する人気料理「ジンギスカン」。現地で味わいたいけど、今はやっぱりお取り寄せ。おいしさの秘密は生肉?それともタレの味? ラムとマトン、どっちが美味しい? 〆はうどんってホント? など、いろんな疑問を解消しつつ、「松尾ジンギスカン」「ひつじの丘」「かねひろ」「羊サンライズ」など人気の5店を食べ比べ。果たしてイチオシは!?

目次

漢字で書くと成吉思汗。もしかしてモンゴル料理?

ジンギスカンといえば、ラムやマトンなどの羊肉を野菜と一緒に焼き、タレで味わう北海道の焼肉料理であり、北海道文化遺産にも登録されています。

では、なぜジンギスカンというのでしょう?ちなみに、漢字で書くと成吉思汗。「なんでこんな字〜!?」と思いきや、待てよ、若かりし日に習った気がする、この漢字・・・。

料理じゃないほうのジンギスカンといえば、モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・ハン。
彼の名も漢字で書くと成吉思汗なのです。

じゃぁ、ジンギスカンはモンゴル発祥の料理なのか? 羊はたくさん放牧されてるしさ。

でも料理の「ジンギスカン」は正真正銘、日本生まれです

防寒着用の綿羊が余った。それが誕生のきっかけ

北海道に最初の羊がやってきたのは1857年だったといいます。

1908年には「月寒」と「滝川」という地で種畜牧場が誕生し、羊を増やそうというムーブメントが起きました。

※ちなみに、この「月寒」と「滝川」は、ジンギスカンの食べ方を知る上での重要なキーワードになっていきます。それについてはまた後で!

当時の羊は食用ではなく毛をとるためのもの。
明治時代の日本で欧米文化が広まり、国内での毛織物ニーズが高まっていたのだそうです。

大正になると戦争の影響で羊毛の輸入がストップ。政府は1922年に「100万頭増殖計画」を実施し、北海道の月寒・滝川を含む全国5カ所に種羊場をつくりました。
羊毛が軍服とかに必要だったようですね。

ところが、やがて化学繊維が台頭し、羊たちはお役御免ということに。

で、1935年くらいから「羊を食べよう」という動きが出て、日本人の口に合うようにと考案されたのがジンギスカンだったといわれています。

その際に参考にしたのは北京の伝統的な羊肉の焼き肉「烤羊肉」だという説も↓


その元は、北京の伝統的な羊肉の焼き肉「烤羊肉」だと考えられます。平らな鍋に味付けした羊肉のスライスに玉ねぎやパクチーを入れた物を焼く料理で、日本の味付けジンギスカンを思わせます。こちら、北京ではモンゴル式と呼んだりするので、日本で「ジンギスカン」と呼ぶのも、間違いではありません。中国大陸との行き来が多かった戦前に、餃子や拉麺(ラーメン)などの料理とともに、日本に入り込んだようです。
(LAMBASSADOR」公式ホームページより)

ジンギスカンの発祥は北海道! ・・・ではない? 

試しに「ジンギスカン 発祥」とググってみると、山形県の「蔵王」がヒットします。

昭和の初期、当地山形では羊毛生産のため、各農家において緬羊が多数飼育されていました。 「斎藤忠右衛門」は日本緬羊協会の会長としてモンゴルに渡り、緬羊飼育の技術交流の折、中央が盛り上がった円盤状の鉄兜に羊の肉をのせて焼いた料理を目にしていました。

ほかには、東京高円寺に昭和11年にあった「成吉思荘(ジンギスそう)」という説も。
ジンギスカンの発祥が杉並区!?
いや、それはなんだかおもしろすぎますが、「余ってしまった羊をなんとかしよう」という流れになったのは間違いなさそうなので、当時の羊飼育にゆかりのあった土地で同時多発的にジンギスカンが生まれ、広まっていったのかも。

ちなみに、考案されたばかりの頃のジンギスカンは、「毛肉兼用」のコリデール種という羊だったこともあり、羊特有のニオイが強すぎて、なかなか受け入れられなかったといいます。

その状況から「普及活動」を続け、「ジンギスカン食べたい!」と日本中の人が思うまでに押し上げたのは、まぎれもなく北海道の功績です。

さすがに羊肉自体は「北海道産」なんでしょ!?

「ジンギスカンの発祥がどこであれ、羊肉自体は北海道産でしょ?」と思いますよね、やはり。

ところが違うんです。日本に流通する羊肉の99%は海外からの輸入品!
なんと! 知らなかった!! かなりびっくり!!!

でも、そこがまた羊肉の、ひいてはジンギスカンの現状を面白くする要因のひとつかも。
なにしろ羊は世界最古の家畜ともいわれていて、全世界で盛んに品種改良が行われているそうですから。

さらに、99%が輸入ということは、残る1%は国産ということ。
国産羊を食べてみよう!という楽しみもできるわけです。

ところで、かつてジンギスカンブームが巻き起こったのは2000年代初頭でした。

急激に羊肉需要が増したので、安い海外産の冷凍肉が大量にでまわって、「本当はおいしいはずのラムやマトン」なのに、「あれ?これってなんか臭くない?」「羊肉って、無理・・・」という印象を与えてしまった部分もあります。

その影響で、今でも「羊肉=かたくて臭い」というイメージを持つ人は少なくないと思いますが、ちゃんとした店であれば、オーストラリア産やニュージーランド産、フランス産、アイスランド産など、非常に良質な羊肉を輸入して提供しています。

「苦手だと思って敬遠してきた人も、令和の羊を食べてみないとわからないよ!」ということが起こりうるんですね〜。

北海道行きたい、でも行けない。いざ、お取り寄せ!

発祥や由来はどうあれ、今や完全に「北海道」にローカライズし、郷土料理として独自の発展を遂げたジンギスカン。
実際に食する私たちが「ジンギスカンといえば北海道!」と思うのは完全に正しいんです。

これはもう北海道に行きたい。行って本場の味を堪能したい!
けれども今は、そんな世の中じゃないわけで。

というわけで、お取り寄せ!です。

どこから買おうか、めっっちゃ考えまして、以下5つを厳選しましたよっ!

  • 北海道のお肉屋さん「肉のあおやま」
  • 北海道を代表するブランド「松尾ジンギスカン」
  • 富良野のミシュラン掲載店「ひつじの丘」
  • 舌の肥えた道民も唸る精肉店「かねひろ」
  • ジンギスカンのニューウェーブ、麻布十番の「羊SUNRISE」

最後に、「結局どこがおすすめか」もまとめています♪

■北海道・苫小牧「肉のあおやま」

創業より約30年間、地元・北海道のお客様に愛されてきた肉専門店、「肉のあおやま」の楽天市場店

「初めてのジンギスカンセットに、味自慢のラム肉4種」という文言に惹かれ、
「ジンギスカン・ラム肉セット(4種類 計800g/およそ4人前!)」(送料無料)4,780円
というのを購入しました。

とりあえず、「あおやま」のラムを食べる前にマトンとの違いをおさらいしておきましょう。

ラム:永久歯の生えていない生後1年未満の仔羊。臭みが少なく、羊特有のクセがそれほど感じられないのが特徴。
マトン:生後2年以上〜7年程度まで成長した羊肉。独特の匂いやクセが強いが、鮮度がよければそれらは軽減される。

若かりし頃に食べた「マトン」がどうにもクセが強く(はっきり言ってクサかった!)、それ以来「マトンはスパイスたっぷりのインドカレー以外はちょっと・・・」と思っていたので、まずは初心者らしく謙虚な気持ちで(!?)ラム4種にしてみたのです。

おもしろいことに、このセットを注文すると「ジンギスカン鍋」が無料でついてくる!
注文画面から不要・必要を選べるようになっています。

親切〜♪ もちろん、「必要」を選択。

ジンギスカンは本場・北海道でも食べたし、都内のおいしい店でも食べたことがありますが、じつは、自宅でやるのは初めて。

北海道出身で東京在住の友人が「簡易的なジンギスカン鍋も売ってるから、うちはそれを使ってる」と話していたので、「そうかぁ、できればほしいなぁ」とちょうど思っていたんです。

「肉のあおやま」から届いた冷凍便の中身

・味つきジンギスカン200g(醤油味)
・味噌ジンギスカン200g(味噌味)

こちらふたつは、あらかじめ漬けダレに漬け込んである「味付けジンギスカン」。一般的には醤油ベースなので味噌味というのは珍しいですね!

・生ラム(ショルダー)
・生ラム(肩ロース)
こちらはこのまま肉を焼き、あとでタレをつけて食べる、いわゆる「生ジンギスカン」。
特製の「つけだれ」もついています。

・羊脂

スーパーの肉売り場によくある「牛脂」みたいに「羊脂」がついているのもうれしいです。
肉を焼く前に使うのでしょうね。さすがお肉屋さん。

・簡易ジンギスカン鍋

基本的には「使い捨て」らしいんですけど、洗えば何度か使えるようです。
けっこうしっかいした作りだし、すぐに捨てるのはもったいないので、洗って何度か使う予定。
(焦げ付いても、100均で売ってる金だわしでこすればきれいになりました)

野菜と〆のうどんを用意してジンギスカン鍋で調理!

ジンギスカンは、お肉はもちろんですが野菜がたっぷりおいしく食べられるのも魅力。

定番野菜はもやしと玉ねぎ。このあたりは必須のようです。にんじんとピーマンも一般的。
あとはアスパラガスやニラ、キャベツ、えのきやしいたけ、舞茸などのキノコ類など好みや季節に応じてご自由に。

そして、北海道の人たちにとって「ジンギスカンの〆はゆでうどん」というのは常識らしいです。

というわけで。

玉ねぎ、にんじん、赤パプリカ、もやし、そして北海道産小麦のゆでうどんを用意して、いただくことにしました。
※わが家にはピーマン嫌いが約2名いるのでかわりに赤パプリカにしたのですが、おいしかったです!赤パプリカ、おすすめ★

ではさっそく、付属の簡易ジンギスカン鍋を使って調理していきましょう。

あ、そうそう! 
言うまでもありませんが、冷凍で届いた肉は食べる前日くらいに冷蔵庫に移して解凍しておきますよ〜。

まず、ジンギスカン鍋を熱して空焼きしておきます(少し変色します)。

いったん冷まして粗熱が取れたら、再度火にかけ、付属の羊脂を置いて溶かします(もしくは油をたっぷり塗ります)。

肉を焼きます。軽くほぐしながら。

続いて野菜を焼きます。火が通りにくい玉ねぎ、にんじん、パプリカから。もやしも投入。

あれ? 入れすぎたかな?(笑)
もやしはすぐにしんなりするので大丈夫っちゃ大丈夫ですが、卓上コンロで食べる場合は野菜や肉を補充しつつ、というのがよいでしょう。

肉がなくなってきたら「〆のうどん」!

なのですが、、どうにも気になったことがひとつ。

野菜・もやしを焼く工程で、説明書きには「肉や野菜にお好みでタレをかけながら」とあるんです。
私も「あれ?野菜の味付けはどうするの? タレかけたい!」と思いながら焼いていたので、「うんうん、ぜひぜひ」とその内容に賛同したんですけど。

追加のタレはついていない。
つけだれがあるにはあるけど、あれは別のお肉用だからここで使っちゃダメよね?
いや、それともあのタレを使えということ??
どっちにしても、「わかりにくい」という時点で通販としてはマイナスかも。

もしかしたら北海道のお宅には普通に「ジンギスカンのタレ」が常備されているのかもしれません。
うちにはもちろんないので、今回は市販の焼肉のタレで代用しました。

生肉→調理後を写真でチェック!4種の肉を食べ比べ

●味付きジンギスカン(醤油味)

お肉はオーストラリア産またはニュージーランド産とのこと。
タレの原材料は「醤油、砂糖、食用油脂、ニンニク、生姜、ごま、胡椒、唐辛子、調味料」。

薄切りで、プルコギのような見た目。最近は厚切りのジンギスカンも多いですが、私の中でのイメージはこんな感じでした。


商品名は「ラム肉セット」なのでこれもラムだと思いますが、「あれ?マトン?」と思いました。羊特有のにおいをけっこう感じるんです。
でも「くさい」というわけではなく、これはきっと、好きな人は好きな「香り」なのです。

けっこうパンチのあるラムちゃん。
タレの味付けが優しいから余計にそう思えるのかもしれません。

●味噌ジンギスカン

タレのニンニクがいい香り。味噌味は全国的にもめずらしいですね。
ややピリ辛ですが、辛すぎることもありません。
味噌に漬け込まれているので肉もやわらかくジューシーになるそう。

焼いてしまうと味噌も醤油も見た目はほぼ一緒ですが(笑)、やっぱり香りが違いますね。

味噌も優しい味わい。羊っぽいにおいもやはり残っています。
ラムのおいしさを、ちょっとした独特のにおいも含めて味わってほしい、という方向性かもしれません。

●生ラム(ショルダー)

ショルダーは脂肪やスジが多く、若干下処理が必要とされる部分ですね。

肉のあおやまは精肉店なので下処理は丁寧に施しているそう。
だからショルダーも自信を持って提供されているのかも。

こちらは漬けこまれていないので、付属のタレをつけていただきます。
タレは創業以来の思いを込めた自信作。甘口で、肉も野菜もおいしく食べられます。
生肉を焼く前に、このタレで漬け込んでおくのもアリですね。
が、そうするにはタレの量がもう少しほしいところ(たっぷりつけたい派なので)。

●生ラム(肩ロース)身と脂肪のバランスが良く旨味が濃厚な部位。やわらかいので煮込む必要がなく、ジンギスカンにうってつけです。

ショルダーと比べると、クセが弱いですね。私はこちらのほうが食べやすい。
「かたい」ということではありませんが、けっこうかみ応えがあります(ショルダーのほうがかみ切りやすいというか歯切れがよいというか)。

タレはやっぱりたっぷりほしいです。

最初に紹介した2つ(醤油味と味噌味)も、やはり「焼肉のタレ方式」でタレをつけながら食べたいなと改めて感じました。

ぜひ、赤ワインと一緒に味わうべし!

「あおやま」のラムを食べながら私たちが飲んでいたのは赤ワインです。

「ジンギスカンにはビールよね!」とビールも用意していたのですが、食べてみたら「これは、赤ワインしかないな」と感じました。
ちょっとクセのあるチーズとかに赤ワインが欠かせないのと同じ感覚です。

羊肉特有の香りを赤ワインがやわらげ、おいしく食べ進むことができました。

が、「肉のあおやま」はリピなし、です。
羊肉特有のにおいがけっこう強く、やっぱりどうしても気になって。

そういえば、今は亡き作家・開高健さんは、行きつけの大衆的な焼肉店、その名も「ジンギスカン」に、いつも自前の赤ワインを持ち込んでたそうです。しかも、ロマネコンティ。
わが家はオーストラリアの安旨シラーズでしたが、どなたかぜひロマネコンティをあおやまの肉に合わせてみていただきたいです^^

さて、しょっぱなの「肉のあおやま」は調理法も含めじっくりご紹介しましたが、ここからはテンポ良くいきます!

■北海道・滝川市「松尾ジンギスカン」

北海道を代表するジンギスカンブランド。半世紀以上の歴史が育んだ、ある意味「北海道スタンダード」なジンギスカンを提供するお店です。

北海道内に直営店が9店舗(そのほかFCやチェーン店が各地にあり)、関東にも5店舗ありますが、私は今回が「初・松尾」!

松尾さんは「滝川市」に本社があります。
冒頭で「月寒」と「滝川」は、ジンギスカンの食べ方を知る上での重要なキーワードと記しましたが、その理由をここで簡単に説明しましょう。

北海道に設立された種畜牧場のうち、月寒のほうでは「羊を焼いてから後でタレをつけて食べる」方式、滝川では「羊肉をタレに漬け込んでから焼いて食べる」方式を、それぞれ広めていきました。
なので、北海道では今でも地域によって「後付け派」「先付け派」があるんだそう。
(私個人は「先付け派」だけど、食べるときにもタレを付けたいから両刀遣い!)

というわけで、先付け派の先駆けとなったのが滝川の「松尾ジンギスカン」。
タレの開発に10年を費やしたそうで、以来、その味を変わらず守っています。

ジンギスカンは肉が命。でも同じくらいにタレも命。

そう実感させてくれますよね。

膨らむ期待を胸に、公式オンラインショップから注文しました。

今回は「送料無料セット」の中から、部位違いのマトンやラムなどが5種類入った「食べ比べセットA」(送料無料)5,810円をチョイス。

部位ごとの特徴が書いてあったり、出荷予定が一目でわかったり、何かと使いやすいサイトです。

ちなみに「送料無料セット」はほかに「簡易鍋付き」や「松尾オリジナルの南部鉄製本格ジンギスカン鍋付き」などもあり、どれにしようかなとワクワクする感じ。

「松尾ジンギスカン」から届いた冷凍便の中身

「松尾ジンギスカン」の文字がどどんと記された箱を開けると、「いつも笑顔の真ん中。」という言葉。ほっこり。

食べ比べセットAの中身は5種類。各400g入りなのでかなりたっぷり!

・マトン(肩)「創業の味。くせのある旨み」
・上マトン(もも)「脂少なめ。くせのある旨み」
・マトンロース「厚切り。赤身と脂身のバランス。くせのある旨み」
・ラム(肩)「脂身の旨み。くせが少ない」
・特上ラム(もも)「一番人気。やわらかい赤身。くせが少ない」

パッケージに書かれたひと言が、マトンやラムの違い、部位による特徴を端的に表していて、さすがです。わかりやすい。

付属の冊子も秀逸です。

ほっこり系の絵本のような「じゅう じゅう ぐつ ぐつ」。

鍋のこと、タレのこと、野菜もうどんも主役ってこと、肉へのこだわりや特徴などが短くまとまっていて、つい読み込んじゃいます。

「松尾のおいしい食べ方」もシンプルでわかりやすい!

ジンギスカン鍋を使うのが松尾的イチオシのようですが、それ以外の食べ方(ホットプレート、フライパン)もちゃんと載っているので、今回はそれに従ってフライパンでやってみます。

調理のポイントは「袋に残ったタレを野菜にかける」

フライパンを使う場合、「野菜と肉は火が通るタイミングが異なるので、別々に調理する」のが松尾式。まず野菜だけを焼きますが、その際、袋の中のタレを全部かけます。

これがめっちゃポイント高い。だって、野菜もおいしくなりますから。
「そうそう、これがやりたかったのよ!」と思いました。

で、野菜に火が入ったらいったんお皿に取ります。

フライパンをさっとキレイにしてからお肉。
色が変わったら食べごろです。わりとささっと軽めに焼けば十分。

肉と野菜をお皿に盛り付けて、いただきます!

生肉→調理後を写真でチェック!5種の肉を食べ比べ

●マトン(肩)「創業の味。くせのある旨み」

焼いてるときから香りが違う。これが「羊らしさ」なのかもしれませんね。

「肉のあおやま」のときと同様、赤ワインを合わせるのがおすすめです。

マトンかラムかどっちか選べ、といわれたら、個人的には断然「ラム派」なのですが、せっかく食べ比べるなら「くせのある旨み」のマトンにも挑戦したいな、と思わせてくれるおいしさでした。

特徴がある、ということは「これが羊」ということ。食べ比べるのはとにかく楽しいです。

●上マトン(もも)「脂少なめ。くせのある旨み」

少しかためというか、歯応えがある感じ。
でも歯切れがいい(かみ切りやすい)のでおいしくいけます。

とにかくタレが豊富なのが最高!
つゆだくだと野菜もすごくおいしいので、モリモリいけます。

●マトンロース「厚切り。赤身と脂身のバランス。くせのある旨み」

厚切りなので「がっつり肉を食べてる!」という感じ。やわらかいです。
スジの部分はさすがに少しかたいけど、それもまたかみ応えがあって悪くない感じ。
味が濃厚なので、野菜と一緒に食べるとさらにいい感じです。

あと、白いごはん!
ごはんと一緒に食べると「羊肉のくさみを受け止めてくれる」というか、いい塩梅。
でも、ごはんは赤ワインに合わないんだよね〜。。
「羊肉+赤ワイン」or「羊肉+ごはん」のどっちかを気分しだいで使い分けるといいかもしれないです。

・ラム(肩)「脂身の旨み。くせが少ない」

脂がおいしい! クセは確かに少ないけれど、牛とも豚とも全く違う「これだけのおいしさ」という感じ。

肉としてすごくおいしい。でもやっぱり、肉質だけでなくタレの甘さもいいんだと思います。

あ、ここで創業以来変わらない松尾の「タレ」について少し。

主な材料は、りんごと玉ねぎ、生姜と醤油、そこに十数種の秘伝の香辛料。
「りんごと玉ねぎ」が肉をやわらかくおいしくしてくれるそうです。

熱処理を一切しない、フレッシュな「生タレ」。
自然な甘みと酸味にこだわっているので優しい味わいです。
この優しさが「野菜もおいしい」という点をさらに際立たせている感じですね。

 ・特上ラム(もも)「一番人気。やわらかい赤身。くせが少ない」 

うん、クセがない! 味がまろやかだけど、やっぱり肉にパンチがあるなぁ。
ソースのおいしさに負けてないというか、とてもよく調和しています。

さっきのラム肩もビギナー向けだけど、特上ラムはもっとそう。
あっさりしていて食べやすいし、野菜と一緒にモリモリいけます。
もしかしたら、マトン好きな人には物足りなく感じるくらいかも(でもやはり、豚や牛に比べると別ものの個性がありますね)!

「松尾ジンギスカン」の魅力はタレなのかもしれない

とにかくタレがたっぷり!なのが特徴的です。

羊肉ってたいていオーストラリア産かニュージーランド産なので(もちろんフランス産やアイスランド産を使う店もありますが)、「こだわっている店」で買えば「肉がくさくて食べられない」ということはないんだと思います。
もちろん、どこの業者から買ってどう処理するかは大きいとしても。

そう考えると、松尾ジンギスカンの魅力は「タレ」なんじゃないかと思います。

タレがうまい!というのは言うまでもなく、量も豊富。
これだけたっぷり入っていたら、漬けダレだけでも十分においしいです。
さすが「味付けジンギスカン」の元祖だけありますね!

そして、野菜がおいしい。ごはんもすすむ。これもタレの成せる技ですね。

あ!あともうひとつ! うどんもおいしいです!

道民が「ジンギスカンの〆はうどん」と決めているのがようやくわかった。
タレが十分にあるから味がしっかりしみ込んで、鍋料理の後のうどんのようなおいしさでした。

■北海道・富良野「ひつじの丘」

富良野の一店舗のみで営業する、創業2003年の「富良野ジンギスカン ひつじの丘」

ちょっとなつかしい感じの(笑)通販トップページ。今どきな感じじゃないのが、むしろ真面目さを伝えるというか、なんだか好感を持ちました。

クレカは使用不可(代引きか銀行振り込み)だし、注文はこれまたなつかしい感じの「注文フォーム」なので、決して通販サイトとして使いやすいとは言えません。
松尾のような老舗の有名店でもありません。

じゃぁなぜここで買ったかというと、おいしいものを食べ尽くしているある先輩(私のグルメ師匠)が「ここはうまいよ。しかも安い」と教えてくれたから。

味の詳細は後ほど詳しくレポートしますが、調べてみたらなんとこちら、ミシュランガイド掲載店! なんと!!

もっと調べてみたら、「星に手のとどく丘キャンプ場」という絶景のキャンプ場に併設されたお店なんです。
キャンプ場のレストランがミシュラン掲載!?  なななんと!

こちら、キャンプ場のほうのサイトです。なにこの素敵っぷり〜♪

「ひつじの丘」の食べログとかで見ると、みなさん「目の前は富良野の丘陵地で絶景」「こんな場所でおいしいジンギスカンが味わえるなんて!」と絶景と味を褒めてるんですけど、さもありなん。

っと、前置きが長くなりました。今回購入したのは「サホークジンギスカン2人前(300g)×2(計600g)」と追加の「自家製つけダレ180ml」
北海道からなので送料が1,155円かかり、全部で6,241円。そこに代引きの決済手数料を加え、総計6,659円です。

これが高すぎるかどうか?

実食した結果「いや、高くない。その価値は十分にある!」と感じたことだけは先に記しておきます。

「ひつじの丘」から届いたチルド便の中身

ほかのお店はすべて「冷凍便」ですが、こちらだけは「チルド便」。
そう、一度も冷凍されず、生肉のまま送られてくるんです。

「あれ? 国産羊なのかな、もしかして?」と思って調べましたが、HP内にそんな記述はなく。でもなんとなく気になったので電話で聞いてみることに。 

対応してくださったのは若い女性。通販でお肉を買った話をするととても喜んでくださいました。気さくな距離感は、「きっとレストランもそうなんだろうな」と想像させます。

結局、羊肉は国産ではなく輸入物らしいのですが、「とっておきのお肉屋さんから仕入れてそのまま冷凍せずにお送りしています」とのこと。
せっかくなので、こちらも冷凍することなく、すぐにいただくきたいもの。

食べる日を決めて、早めに日付指定で注文するのがベストだと思います。
ちなみに、インターネットから代引き指定で注文すると、だいたい翌日には発送可能らしいです(注文する時間帯にもよりますが)。が、なにしろ北海道からなので到着までにはさらに数日。なので、日付けを指定したい場合は1週間後〜を目安にするとよさそうです。

・サフォークジンギスカン 600g
「ひつじの丘」の通販では、「サフォーク」「ミルクラム」「白ひつじ」が購入できます。

今回頼んだサフォーク種は、最高種とされる羊。くさみのない、やわらかい肉質が特徴です。
ミルクラムや白ひつじも、おいしそうですね!

「タレ」はもみだれとつけだれが両方ついています。

これ、ワタシ的には理想型。こういうお店もあるんだ! 実食前から楽しみです。

つけだれは、もともと「サフォークラム」を注文すれば自動的についてきますが(小さいほうの容器2本)、念のため追加で1本注文しておきました。
結果的に、付属のタレだけでも十分な量があることがわかりました! 
が、うどんもやりたいし野菜にもかけたい!と思う私としては、追加購入はおすすめです。
自家製で味もよいので!

調理のポイントは「食べる直前にタレでもむ」

「ジンギスカンの作り方」という簡単な説明が1枚ついていますが、とくに難しいことはなく、「カセットコンロでフライパンまたはホットプレートでお召し上がりください。ジンギスカンは野菜の上で蒸らさず、直接お鍋で焼いてください」というもの。

シンプルでよい◎

ではさっそく始めます。

たったひとつの、そしておそらく非常に重要なポイントが、この工程。

食べる直前に、大きめのボールにお肉ともみだれを一緒に混ぜ合わせ、タレが全体に行き渡るよう20秒ほどもんでからませます。

肉の表面にタレがからんだら、すぐ焼き始めてOKです!
一晩置く、とかしないのは、肉が新鮮でおいしいからじゃないかしら?とますます期待値UP。

開封したてのお肉はやはり少し「羊らしいにおい」がしましたが(当たり前)、タレでモミモミしていると途端にいい香りに包まれて、思わず「絶対おいしい、これ!」とつぶやきました。

生肉→調理後を写真でチェック!初サフォーク

ど〜んと600gのサフォークラム。冷凍されていないので肉質の良さがダイレクトに伝わります。
細切れになっていないし、色ツヤも最高にいいですね。

ジンギスカンの野菜づかいにも慣れてきたので、今回は北海道産のアスパラガスを投入。
グリーンがキレイだし、しっかりした肉質との食感の相性もよく、おすすめです。

多めに買ったつけだれを野菜の周辺にまわしいれることができるので、野菜がおいしいのも特徴。

食べ方に細かい指示がなかったので、自由にいきます。
卓上コンロでお肉を1枚ずつ、自分のペースで焼き、焼けたらすぐいただくスタイル。
肉の質がかなりいいので、このスタイルならレアレアに焼くのもおすすめ。

まったくくさみがない! うまい!
やわらかくて、脂もほどよくのっています。厚めに切られたお肉が、「これぞ羊!」という旨みを存分に感じさせてくれる感じ。

あと、タレ! 「こういうタレが食べたかった」と思わせてくれる味でした。
「あおやま」や「松尾」は優しい感じで、夫いわく「めんつゆとの中間みたいな味」。
でも「ひつじの丘」のタレは、甘さもパンチもベストで、「焼肉のタレ」としてイメージするそのまんまのおいしさ、という印象です。期待を裏切らない味というか。

しかも、もみだれ+つけだれの両刀遣いなので、私としては非の打ち所がありません。

このタレは、絶対に白いごはん! 
ごはんの上で、厚切りサフォークが輝いています。

HPだけを見たときは「どうかな?」と半信半疑でしたが、買って正解!

生のサフォークラム×もみだれ・つけだれ=最強

前の2店舗の紹介で「ジンギスカンには赤ワイン、それしかない!」という話をしましたが、「ひつじの丘」のラムを食べているとき、何を飲んでいたか覚えていません(笑)。
少なくとも、赤ワインの必要性は皆無でした。

なにしろまったくクセがない。
というと「きれいな味すぎて物足りないのでは?」と思うかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。羊としてのおいしさを存分に味わいつつ、余計な雑味やクセをなくした感じ。

これがサフォークという品種のおかげなのか、一度も冷凍していない管理のおかげなのか、もしくはその両方なのか。
おそらく、両方なんでしょうね。

でも、この肉のおいしさは、タレなしには成立しません。
もみだれ+つけだれのダブルパワー。最強です。

■北海道・長沼町「かねひろ」

札幌から車で約40分の長沼町にある「味付けジンギスカン」の有名店。

もともとは「広川精肉店」として親しまれており、昭和39年に「良質の肉を使用し、秘伝のタレで漬け込んだジンギスカン」が誕生しました。

当時、長沼町でも綿羊が多数飼育され「ジンギスカン文化」はすでに存在していましたが、先代社長が「小さなお子様からお年寄りまで幅広い年代に愛される味」を目指して何度も試行錯誤を繰り返し、現在にまで受け継がれる「かねひろジンギスカン」を完成させたのだそう。

「こだわり」が随所に詰まっています。

今回は楽天市場の「ギフト&グルメ北海道」から、3種の肉がセットになった「かねひろジンギスカン Cセット(送料無料)5,130円 を購入しました。

「かねひろ」から届いた冷凍便の中身

北海道の人にはおなじみの「かねひろ」の包装紙。シンプル包装がお肉屋さんっぽくて、むしろいいです。かねひろのジンギスカンは、品質を保持するためスーパーには卸さず、直営店か特定の販売店にしか卸していないそうです。そんな良質なお肉が、しかも北海道から自宅にこうして届くのですから、お取り寄せってやっぱり最高。

赤の包装紙を開けると、中の袋も赤。

どうやら、肉の種類を色分けで表現しているようです。

・ジンギスカン ラム (オレンジ) 500g
・ジンギスカン ロースマトン (赤) 500g
・ジンギスカン マトン (青)500g


こちらの3種をいただきます!

調理のポイントは「袋に残ったタレで煮焼き仕上げ」

肉の焼き方などの説明書きはついていません。
楽天市場の購入ページに「ジンギスカン鍋の場合」「フライパンの場合」という2通りの焼き方が簡単に記してあるので、そちらを見てもよいと思います。

簡単にいうと・・・

フライパンに油をしいて野菜を炒める→一度お皿にあげておく

続いてお肉を両面焼く(このとき袋の中のタレは入れずに取っておく)

肉が焼けたら、お皿に取っておいた野菜をフライパンに戻し、残しておいたタレを入れて煮焼き

「松尾ジンギスカン」とほぼ同じですが、最後に「煮焼き」をすすめていますね。

が、わが家は「肉は焼肉のようにザッと焼いてすぐ食べる」のが気に入ったので、今回もそのやり方でやってみます。

ジンギスカン比較も4店舗となり、なんだか「自分流に楽しむコツ」がわかってきたようです。

生肉→調理後を写真でチェック!3種の肉を食べ比べ

・ジンギスカン ラム 

タレたっぷり! うどんや野菜のことを考えると、やはりこれくらいは必要ですね!

今まで食べてきた中で最もクセがなく、やわらかいかも!
歯切れがいいというか、すっと食べられる感じです。

つけだれがないことを考えるとやや薄味?
でもこれが北海道のジンギスカンのスタンダードなのかもしれません。

いずれにしろ、野菜にぴったりの味わい。

焼いているうちに肉汁も混ざってくるので、野菜のおいしさはどんどん増していきます!

個人的には「ひつじの丘」のようにつけだれもあると最高ですが、そこは自分で自由に追加とかすればよいと思います。

・ジンギスカン ロースマトン

ラムもそうでしたが、「クズ肉がない」というか、肉の質がいいことに驚きます。筋切りの跡なのか、ところどころに切り込みのようなものはありますが、美しいお肉です。

「あれ?これラムなのかな?」と一瞬思ったくらい、くさみがなくてやわらかいです。

「お子様からご年配の方々まで幅広く人気があるロースマトン」とHPに書いてありましたが、たしかに幅広い層に愛されそう。

今回、「あおやま」の付属ジンギスカン鍋を再度使ってみましたが、肉が焼けたら周りの溝のところに移しておくと、タレのおかげで火が入りすぎないのでいいかもしれません。

わが家は「さっと焼いたらすぐ食べる」方式なので、移しておくまでもないですが!

・ジンギスカン マトン

程よい脂を残したマトン肉。3つの中では香りも味も一番「羊っぽい」です。

何人かで食べたうち、「これはちょっと苦手」という人もいれば、「確かにクセはあるけど、このタレをつければ全然いける」という人も。
ラムは初心者向けというか万人受けする食べやすさが魅力ですが、マトンのほうがクセが強い分、肉としての面白味・個性がある、といえるかも。

1袋500g入り!何人かで食べ比べるのが◎

見るからに肉の質がよく、焼いていて楽しくなりました。

ラムはビギナー向け、マトンロースは幅広い層に、マトンは羊好きの上級者に、など、3種類を食べ分けるとより楽しいと思います。

1袋500g入りですし、肉の見栄えもいいので、何人かで集まって「かねひろジンギスカン食べ比べパーティ」をやってみても!

「松尾」と同様、つゆだくなので、〆のうどんも大変美味でした。

■東京・麻布十番「羊SUNRISE」

「羊の夜明け」「羊に光を」そんな想いを込めて付けられたという「羊SUNRISE」。

オーナーは元会社員。30歳を過ぎてから一念発起し、昔から興味のあったジンギスカンの店を開こうと決意。札幌の人気店で修業をし、実力を発揮。その後は北海道やオーストラリアの牧場を多数視察して開店準備に奔走。ついに2016年、念願の「羊SUNRISE」をオープンさせました。

オーストラリアの食肉家畜生産者事業団が「日本市場でラム肉の需要をさらに盛り上げよう」と2015年(ヒツジ年)からスタートしたプロジェクトLAMBASSADOR(ラムバサダー)の一員でもあるそうです。

ジンギスカンのニューウェイブとして大注目の「羊SUNRISE」は実店舗も連日盛況ですが、なんとその貴重なお肉がお取り寄せできる!と知り、購入してみたのです。

「人気店だから気になる」というのもありますが、国内市場の全体の1%以下しかない希少な「国産羊」を扱っている!というところにも惹かれました。

購入は「食べログmall」から。

大人気かつ希少な肉なので「再入荷待ち」になっていることも多々あります。
再入荷通知の設定をした上で、購入できるときには迷わずポチッと!をおすすめします。

注文したのは「国産羊肉 各部位スライス盛り合わせ 400g(200g×2)」9,000円
産地はおまかせだそうです。「各部位」となっているので、これも何が来るか不明。

「一頭買いした羊肉を工場で解体しているため、一般的なジンギスカンセットに比べて様々な部位をお楽しみいただけます。」と食べログmallにも解説されていて、どんな部位が届くのかなとワクワクが募ります!

ちなみに1万円以上買えば送料無料になるので、なにかひとつ追加注文するのがおすすめです。

「羊SUNRISE」から届いた冷凍便の中身

ロゴマークがおしゃれです。

「おまかせ」で届いた今回の羊肉はこちら!

「北海道せたな産 ホゲット」と記された200g入りの袋が2つ。
どこの部位かは不明ですが、2つの中身はどうやら違う部位のようです。

ホゲット、ここで初めて出てきましたね。
生後12ヶ月未満の「ラム」、生後24ヶ月以上の「マトン」の間に位置する「12ヶ月〜24ヶ月未満」の羊、それが「ホゲット」
ラムとマトンのいいとこ取り、とも言われる「幻の羊肉」です。
きゃ! 楽しみすぎる!

せたなとは、函館の北側に位置する「せたな町」。
こちらの「小野めん羊牧場」から届けられたのが今回のホゲットなのだそうです。

国内産というだけでなく、「誰がどう育てているか」もしっかりわかる。
なんだかしみじみありがたい気持ちになってしまう、「羊SUNRISE」のお取り寄せです。

タレはこちら。

原材料を見ると、さっぱり系かな?という予感。

そのほか、オーナーが一員だというラムバサダーの冊子なども入っていました。
なかなか楽しいです、これ。

調理のポイントは「脂から焼く」&「焼きすぎない」

まずは熱したフライパンに羊脂を入れて焼きます(羊脂は肉の袋の中に一緒にパックされています)。

十分熱くなって脂が少し溶けてきたら肉を焼きます。「羊の脂は融点が高くなかなか融解しないので、脂から焼くことをおすすめします。」とアドバイスされています。

この「羊脂」を焼く段階からすでに「いい匂い!」と連発してしまいました。
焼くと羊らしい匂いが立ちのぼるんですが、これが全く嫌みがなく、おいしそうなんです。

羊肉は火を入れるほど硬くなりクセが出てしまいます。
「羊SUNRISE」の店舗では、最高の焼き加減で食べられるよう、スタッフが目の前で一枚一枚焼いてくれるんだそう。家庭で味わうときも、ほどよくレア気味に仕上げるのがよさそうです。

焼き加減の目安は「表面にうっすらと肉汁が確認できたら裏返し、10秒焼いたら出来上がり」だそう。

残った羊脂で野菜を焼くとおいしそう〜!
今回は、ニューウェーブな「羊SUNRISE」に合わせて野菜もちょっと変え、プチトマトやキャベツ、ニラなどを入れてみました。
基本的に「焼いておいしくなる野菜」ならなんでもいいな〜と思ったので。

生肉→調理後を写真でチェック!念願の国産羊

はい、これ、どうよ!
めちゃくちゃオーラがあります。1枚1枚がしっかりとした肉質なのがよくわかる。

「羊知識不足」でどこの部位なのか言い当てられないのが残念ですが、奥に並べたほうは脂が多め(ロースかなぁ?)。
手前はきれいな赤身ですね。どこだろう?

部位もわかるようにパッケージに書いてもらえるとよりうれしいなぁと思いました。

こちら、赤身のほう。野菜は玉ねぎ、長ネギ、プチトマト。
プチトマトを焼くと甘みが増して美味なので、入れて正解でした!
タレをかけないので、野菜を焼くときに軽く塩を振るとよいですよ〜。

肉って焼くとちぢむものですが、これは焼いてもこんなに立派!

せっかくのお肉を焼きすぎないよう、「ほどよく焼けたら皿に取る」(もしくはすぐに食べる)という方式がいい気がします。

これたぶん、塩こしょうだけでもおいしくいただけるお肉です。
羊肉のくさみ?クセ?そんなものはまるでなく、ただただ肉として最高峰。

じつはうちの息子(中一)、連日のジンギスカンにちょっと辟易しておりました。
というのも、今回が初ジンギスカンとなった彼、まだまだお子ちゃま舌なので、「くさくてむり。かたくてむり」という反応だったんです。
私たちが「え、おいしいじゃん!」と言っても、そこは子どもの味覚。
良くも悪くも鋭敏だし、「いやなものは無理」なんですよね。

ところが今回、この「羊SUNRISE」の赤身を初めて「これはおいしい!」と食べたのです。
(ただし、ここのタレではなく、市販の焼肉のタレをつけて)
苦手な人でも美味しく食べられるクオリティ。すばらしい。

唯一残念だったのが、タレです。

1切れ目でいつものごとくどばっと付けたら、「あれ?しょ、しょっぱい!」となりました。

「希釈するタイプだっけ?」といろいろ見ましたがそういう表示はないので、おそらくこのままでいいんです。

私も夫も「濃厚な味付け」を好むほうですが(とくに肉系は!)、そんな私たちでもしょっぱい。そして酸味も強め。

思うに、こんなにたっぷり使うものではなく、刺身醤油のように浅い小皿に入れ、ちょんちょんっと上品につけるべきものなのでしょう。

でも、どちらにしても「ジンギスカンにはこれ!」とイメージして口にすると、ちょっと違和感のある味付けでした。もちろんお好みなのですが。

ごはんがすすみますよ、これ。
(ただし、ごめんなさい、最後は市販の焼肉のタレで食べました)

もうひとつ、脂身の多いほう。

さっきの野菜は食べきって、違う野菜にしてみました。
今回はキャベツとニラと玉ねぎ。グリーンな感じ。これまた焼くときに塩を少し振りましょう。脂身がおいしそう〜! ツヤッツヤですね。はい、焼きあがり。グリーンな野菜もなかなかよいですね。
スジがなく、本当にやわらかい! そして期待以上に脂がうまい!

これを食べてもなお「ジンギスカンって無理」という人がいたら、それはもう、羊肉を食べること自体をあきらめたほうがいいかもしれません。
そのくらいのハイレベルです。

それだけに、かえすがえすもタレが残念・・・。いやでもこれは、本当にお好みなので。

いやー、本当に本当においしい国産羊肉でした!

まさに最高峰の肉!タレの使い方は工夫して

肉が美味なだけに、タレがしょっぱかったのはけっこうショックでした。

「羊SUNRISE」の場合、タレはどばっとつけずちょんちょんと上品に。
(水を足して希釈してもいいかもしれません)

これを頭に入れておきましょう。

そして、せっかくの最高級羊肉なのですから、もしもタレの味が好みでない場合は思い切って別のタレに替える、もしくはにんにくやはちみつなどを入れて自分で調味しなおす、など策を講じましょう。

■■「ベストジンギスカン」発表!■■

ジンギスカンのおいしさを決定づけるのは、肉の質とタレの味わいである。
ということがよーくわかった今回のお取り寄せ。

「肉質はこっちが一番だけど、タレはこっちだし」とかいろいろあるので、部門別に発表したいと思います。

■トータルバランスとしてのTOPは「ひつじの丘」!

サフォークラムの肉質は抜群だし、つけだれ/もみだれの2種類で至れり尽くせりのタレは味・量ともに文句なし。通販サイトとしての「買い物しにくさ」を加味しても、リピしたいジンギスカン。

■肉自体の旨みを存分に堪能できるのは「羊SUNRISE」

あれほどまでにクセがなく、旨みだけを感じさせてくれる羊肉は衝撃的!
うまい物を語り合いたい、高級志向な誰かと一緒に、もしくはひとりでホクホクと、ぜひ。

■丁寧な処理でリーズナブル、日常的に買いやすいのは「かねひろ」

ひつじの丘にひけを取らない肉質。丁寧な処理でスジもなく、大容量なのもGOOD。
家族で、あるいは友人と。大人数でワイワイやるのにうってつけ!

北海道のスタンダードをあれこれ食べたいなら「松尾ジンギスカン」

付属の冊子も含め「ジンギスカンとは?」がギュッと詰まっていてわかりやすく、歴史もボリュームも申し分ないので、ギフトにもおすすめ。
5種類の食べ比べで北海道スタンダードがきっと見えてくる!

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